OB・OGお知らせ合格体験記

合格体験記2013 A.S

医学部受験も幅広い選択肢を持つべき!

医師不足が大きな社会問題になって以来、医師不足の解消のため医学部定員が増え、この3年間で国公立大学は約800人、私立大学は約360人の合格者が増えました。これを受けて、「医学部合格の可能性が広がった」と感じ、2012年度の国公立医学部一般入試の受験生は2年連続増加となり、3万人の大台を超えました。また、私立医学部一般入試の受験生は10年連続で過去最高受験者数の更新となり、2000年度は4万人だったのが、2012年度には8万人に迫ろうとしています。倍率について具体例をあげて、国立医学部と私立医学部の昨年度一般入試を比較すると、国立琉球大学の募集人員100人に対して受験者511人(倍率5,1倍)、私立金沢医科大学の募集人員105人に対して受験者2338人(倍率22,3倍)です。この事から、私立医学部入試は決して簡単でないと分かっていただけたと思います。私立医学部新設に湧いた40年前に比べて超難化した今日、生半可な気持ちで受けてはダメです。しかし、受験科目の少ない私立医学部は、医学部志望者にとって魅力的である事も然り。その為、私立医学部の受験を考えている後輩に、この合格体験記が役に立てたら嬉しいです。

  • 一般入試だけが正しい道でない!

私立の入試形態は一般入試の他に、公募推薦・地域枠推薦・センター試験利用入試等があります。一般入試の倍率が約7~37倍であるのに対して、例えば金沢医科大学公募推薦は5倍、産業医科大学公募推薦は4倍、福岡大学推薦A方式は5倍のように、推薦入試は一般入試に比べて倍率が低いので、チャンスがあれば積極的に受けて欲しいです!(私は一浪で、金沢医科大学に公募推薦で合格しました)。また、地域枠推薦は、久留米大学のように全国どこからでも出願できたり、福岡大学のように九州・山口の人なら出願できたりと、大学によって出願条件が様々です。センター試験利用入試に関して言えば、獨協医科大学・杏林大学はボーダーラインが英数理で90%弱なので、国語と社会が苦手な人・国公立と私立を併願する人にお薦めです。詳しくは、下記の私立医学部受験に関する情報誌等で調べて下さい。

  • 私立医学部のネックは学費だけれど……

確かに、私立は国公立に比べて学費は高いが、大学によってはビックリするほど魅力的な奨学金制度があります!例えば、金沢医科大学は入試成績上位10人に6年間授業料貸与(卒後5年間、大学病院にて研修すると返還が免除)、北里大学は入試成績によって6年間学費全額免除、又は、6年間授業料免除です。また、東京慈恵会医科大学は各学年成績上位若干名に学費貸与です。ここに示した奨学金制度はほんの一例にしか過ぎません。私立志望者は、奨学金制度が充実している大学を受験するのも賢明な方法だと思います。医学部人気が高まる一方、医学部に入れなくて多浪する人が年々増えています。私は、決して国公立だけが医師になる道でないと思います。私のように奨学金を貰うため入試成績上位を目指した結果、6年間授業料を免除してもらい、国公立ほど学費は安くないにせよ、普通の家庭でも私立に通えるようになります。多浪して国公立を目指すなら、奨学金を利用して私立に入学するのも一つの方法だと思います。

  • 苦手分野があったら合格できない私立入試の特徴!

私立入試は得意科目がいくら強くても、不得意科目や不得意分野があるとカバーしきれないという特徴があります。英語・数学・理科に関しては、万遍なく基礎を固めなければなりません。その理由の一つには、受験生が多い為、1点、2点の差に沢山の受験生がひしめいているという事です。もう一つの理由は、大学が「真面目で、努力ができ、大量の情報をてきぱき処理できる」学生を求めている事です。その為、入試問題も「難問・奇問」より「全範囲をきちんと理解できているか」を問うものにならざるを得ないです。故に、受験生は隅から隅までしらみつぶしに苦手を無くす勉強をする必要があります。私のおススメの勉強方法は、1冊の参考書を解法と答えが瞬間的に解るまでやり込む事です。

最後に、医師国家試験の合格率に関しても、私立は国公立に遜色ありません。医学部受験においても、私立受験・推薦入試を含めて幅広い選択肢を持って考える事が大切だと思います。

P,S①お薦めの私立医学部受験に関する情報誌(全てジュンク堂に有)…『私立医歯学部受験攻略ガイド』メリックス学院出版、『医学生がガイドする私立医学部合格読本』レクサス医歯大受験科出版

P,S②教育ローン:日本私立医科大学協会等

P,S③私立医学部を受けようか悩んでいる人は、新居先生に相談すると良いアドバイスを貰えると思います。私は現役・浪人時代に相談にのってもらいました。