教科

国語 ー Language

 

Contents of Subjects(教科案)

Japanese【国語】ー 担当講師:大村

 

現代文(Language)

――文章に表された論理を読み取り、的確に設問に答える――

 現代文に限らず、国語という教科の一番の面白さ(人にとっては嫌なところ?)は、事前に読んだ文章が入試に出ることは、まずないという点だと私は考えています。それをふまえて、現代文の、日々の学習において身につけるべき力とは何なのか。大まかに二つあります。

 一つは評論文や文学作品の中で筆者・作者が組み立てた論理を正確に読み取る能力です。これは想像がつきやすいですね。共通テスト・二次試験のいずれにおいても、早く・正確に読みとることは必要です。

 さらに最近は、生徒にとって身近ではないテーマを題材とした評論文が出題されることも増えています。私が入試を受けたころは、「自我」「近代」「環境問題」など、いかにもなテーマが取り上げられることが多かったのですが、例えば2018年度のセンター試験の第一問を見てみると、「アフォーダンス」なる概念が本文中に出てきました。この言葉の意味を事前に知っていたという受験生は少なかったのではないでしょうか。しかし、現代文の作問者が受験生に聞きたいのは、決して、こうした言葉の意味を事前に知っているか、ではありません。筆者が文章で示している定義を、咀嚼して自分のものにできるか、ということなのです。

 身近ではない他者と、言葉を通して共通理解を図る――大学が求めている能力であり、生きていく上でも重要な能力です。MUSTでは、日々様々なテーマの評論文・文学作品について読解練習を行います。

 現代文の学習において身につけるべき能力の二つ目は、筆者・作者が書いた論理を我が物とした上で、その論理を駆使して、設問で聞かれていることに十分に答えられるか、というものです。特に難関大学における記述問題は、この能力がないと厳しいです。さらに厄介なのが、設問に対する答えを書いてみたとしても、正解なのかどうかが、自力では判断しにくい、ということでしょう。学校のテストや模試の記述問題で、なぜか減点されてしまった、という経験をした方は多いのではないでしょうか。きちんと読めていたはずなのに、減点されてしまった……これは残念ながら、そもそも読めていないか、設問に対する答えとしては不十分・不正確かのどちらかです。

 難関大学であるほど、(当然のことながら)求める解答のレベルは高いです。どんな解答を求めているのか、それを丁寧に解説しますので、求められているレベルの解答を書けるまで、日々トレーニングを積みましょう。 

 

古典(Classics)

――文法・語彙と読解の両立――

 現代文で書いたことと少し矛盾するかもしれませんが、古文・漢文の入試問題には、ある程度のパターンのようなものがあります。これはなぜかというと、現在の入試問題は、高校できちんと文法や語彙を習得した生徒なら読めるだろう、というレベルの文章を選んで出題し、難しい言葉については注釈などでヒントも与えているからです。つまり、古文・漢文は、高校レベルの勉強をきちんとしていれば、解けるように作られているのです。手加減してくれているといってもよいです。

 それをふまえて、入試対策として必要なことは、文法・語彙といった基礎的な知識と、実践的な読解の両立です。入試に必要な事項に絞って、最短での習得を目指します。